第36回日本頭蓋底外科学会(JSBS)

ごあいさつ

第36回 日本頭蓋底外科学会(JSBS) 会長
 東京医科大学 脳神経外科学分野 主任教授

河野 道宏

河野 道宏


 このたび、2024年7月5日(金)~ 6日(土)の2日間、東京・新宿の京王プラザホテルに於きまして、第36回 日本頭蓋底外科学会を開催させて頂くこととなりました。頭蓋底手術に特化した歴史ある本会を担当させて頂きますこと、教室としても大変光栄なことと存じます。

 今回は、参加者が比較的共通する日本顔面神経学会と初の合同開催とさせて頂きました。脳神経外科、耳鼻咽喉科・頭頚部外科、形成外科の参加者が両学会に乗り入れて双方の学会を活性化して頂けることを期待しております。

 また、その前の7月3日(水)~ 4日(木)の2日間で、第33回脳神経外科手術と機器学会(CNTT)と第17回日本整容脳神経外科学会が予定されており、「脳神経外科手術と頭蓋底外科週間 ― 脳神経外科・耳鼻咽喉科・形成外科の集い ― 」と称して、4学会をまとめた開催形式となっています。ご興味ある先生方には、前半の学会にも是非ご参加頂けましたら幸いです。

 本学会のメインテーマを「頭蓋底腫瘍の手術適応・治療適応」とさせて頂きました。その理由は、これまで、聴神経腫瘍・顔面神経鞘腫・頚静脈孔神経鞘腫・グロームス腫瘍などにおいて特に顕著ですが、同じ腫瘍でも、取り扱う科や医師により、手術適応や手術アプローチが全く異なっているという事実があります。患者さんにしてみれば、同じ腫瘍にもかかわらず、医師や科によって全く違ったコンセプトや手術方法で治療されることは、理想的な姿とは考えにくいところです。この問題を少しでも解消するためには、各医師・各科がお互いの考え方の違いをよく理解し、知識を共有することが重要と考えています。また、手術・放射線治療・経過観察の3つの治療方針に関しても、各施設・各医師によって選択基準は様々であるのが現状と考えられます。現在のところ、治療のガイドラインと言えるものが稀少であり、本会では、将来的に必要となるであろう頭蓋底腫瘍の治療ガイドラインのたたき台となるような議論がなされることを期待したいと思います。そのためには、放射線治療や自然歴・経過観察に関するエキスパートにも多数ご参加頂き、議論に加わって頂きたいと考えています。

 頭蓋底外科は、四半世紀前よりcadaver dissection courseが各地で開催されるようになり、頭蓋底アプローチが普及・隆盛しましたが、約10年前からは神経内視鏡を用いた手術の進歩が著しく、また、最近では外視鏡も導入されています。そこで、サブテーマとして、「内視鏡手術の適応・限界・合併症」「外視鏡手術の適応・限界・合併症」「頭蓋底アプローチの適応・限界・合併症」を特集したいと考えています。

 どうか、皆様にとっても当教室にとっても実りのある会となることを期待し、準備を進めておりますので、皆様の積極的なご参加をよろしくお願いいたします。

2023年9月吉日

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